地元広告に広告を出してもそんなにすぐにお客さんが来てくれるはずもありません。
それでも何度か出しているうちに1本の電話が掛かってきました。
最初のお客様は堺の方でした。
お母様と彼と彼のお母様、4人でお見えになりました。初回のお客様が4人とはインパクト強過ぎますね(笑)
デザイナーとしてのキャリアはあってもウエディングドレスのデザイナーは経験が無いので内心ドキドキで接客したのを憶えています。
ドレスのサンプルも無いので自分の結婚式に作ったドレスを飾りました。デザイン古っ!ですが仕方がありません。
お客様を不安に思わせたらいけないと思い、顔は笑っていましたが心の中はドキドキ不安でいっぱいでした。^^
お好みをお伺いしながらお客様の目の前でデザイン画を描きました。デザイナーですのでデザイン画は描けます。
それを見ていた花嫁さんのお母様が「さすがやね〜、大したもんや!」とおっしゃったのを覚えています。
ウェディングドレスに対する専門知識も無い私ですが、お客様にはそれを感じさせてはいけません。
ウェディングの知識はありませんがオーダーで服を作ると言う事にかけては最初に勤めた会社で配属されたのが皇室の方のお洋服を作る部隊でしたのでオーダーの洋服を作る流れは身についています。
つとめて堂々と振舞いました。そうです、これぞ『見かけ倒し』です。
しかも自宅での営業です。生活感バリバリの中での仮縫い。
こんな私にドレスのオーダーを任せて頂いて、この第1回目のお客様がいらっしゃったから次につながって行ったのだと思うとこの時のお客様にはいくら感謝してもし切れません。
ドレスをお届けした後、弾んだ声で「届きましたよ!とっても素敵!」とお電話を頂いたあの時の嬉しさは一生忘れる事がないと思います。
広告に目を留めて下さった事に感謝。お電話をくださった事に感謝。お越し下さった事に感謝。
ドレスを作らせて下さった事に感謝です。
(20話に続きます)
posted by まりんぼ at 12:39| 大阪 ☁|
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(18〜20話)ウェディングに舵を切る
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